意識レベルについて

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「意識レベル」というと難しそうですが、そんなことないです。現在の日本では、患者の
意識がどのくらいあるのかを見極める方法として以下が使われています。俗に3-3-9度
方式、と呼ばれていたJCSの改良版です。(以下に参照する「ESC」は2−2−5、
ですが)

Emergency Coma Scale (ECS)意識障害の深度を測る分類法。
I.覚醒している(自発的な開眼・発語または合目的な動作をみる)
1 見当識あり
2 見当識なしまたは発語なし   (2段階)
II.覚醒できる(刺激による開眼・発語または従命をみる)
10 呼びかけにより
20 痛み刺激により        (2段階)
III.覚醒しない(痛み刺激でも開眼・発語および従命がなく運動反射のみをみる
100L 痛みの部位に四肢を持っていく、払いのける
100W 引っ込める(脇を開けて)または顔をしかめる
200F 屈曲する
200E 伸展する
300 動きが全くない      (5段階) ウィキより抜粋


上の分類法によれば、
『朦朧としている、けど話は出来る(受け答えが出来る)』のはレベル1(3段階のうち
最も軽度な意識障害)である、ということですが、島の意識は末期の描写の直前まで『意
識レベルl−1』だったと言えます。

島は朦朧とした意識の中で、真田さんの手を借りてどうにか操縦をし、ヤマトをウルク
から脱出させる。
ドクターの所見では、実はもしかしたらその直後でも、適切な手当てをすれば間に合った
のではないか…、と。


島はヤマトへ帰還した古代と、喋ってますよね?
ということは、「ガクッ」とくる寸前まで「意識レベルとしてはレベル1」です。
最も軽度な意識障害、ですね。
それに、彼は仰向けに寝てるのに、両手で古代と雪の手を重ね合わせてやってると思われる。
つまり、かなり身体的にも動けています。お医者さんから見ると、危険度はそれほど高くない状態。
確かにその時点では、佐渡先生も第一艦橋に来て、島の手当てをしてくれているんですが……


で、ちょっとここで佐渡先生にツッこみます。いや、声を大にして「ヤブ!」と叫びたい……
というのは、
あの座席に仰臥している島の足の位置です。
膝から下が、座った状態にされてる(下げてある)んですよ。
いや、そこは足も水平に上げるべきだろうよ、と素人の私でもツッ込んでしまいました。
むしろ失血が多いのであれば、足は高くするべきですよね!?

島の負傷した右脇腹には肝臓がありますから、レーザーによる銃創を受けた場合危険な場
所ではある、らしい。朦朧としていたのは出血のせいで、医学的には「失血性のプレショッ
ク状態」であり、血圧が60以下だとは考えにくいそうです。
でも、画面上、絵面ではそんなに激しく出血している感じがしません。
腹腔内に血液が溜まってしまってる…のかもしれませんけれども…それにし
たって、両脚が下に下がってるだなんてあり得ないっ!!……佐渡先生のペケによって、
島のカウントダウンがひとつ早まった、と言える状況です(クソ!)。

ううー。

だとしても。島…… よくもあの傷で、30分以上我慢してたね。そのことに降参。
もういいから、我慢しないで、もうやめていいから。って抱きしめてあげたいよう……(←迷惑)
などとも思いました、ハイ。(うううううう……)

さて、経過はこんな感じです。
次回は、
「じゃ、この時点でどうすれば、島を助けることが出来たか」を
書きたいと思います……(あだだだだ…)

 

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