あああああ。この短編のベースは、言わずと知れた「宇宙戦艦ヤマト完結編」の、例のシーンであります。
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この御題本の挿絵を「はいよ」と引き受けて、改めて全体に目を通し「ガーーーーン」となったのがこれ(苦笑)。
綾乃さんってば、これでもかっていうくらい、この「完結編での島の……」を描くんだよね…。
ERIは一所懸命無視してる、っつーに!!(苦笑)
(いや、この話の挿絵は描かんどこう)と勝手に知らんぷりを決め込んでたんだが、 無情にも「お描き」との指令が……。
ええ、最初っからこんなふーな構図が私の頭の中にはあったんですよ。
あったんだけどね……。だけど、
「いやじゃ〜〜〜描くもんかあ〜〜〜!!」と抵抗を続けてた(笑)。
つか、描けないでしょう、はっきり言って!!
2006年に六本木でやった「イッキ見」で、初めて「完結編」を観たERI。
居合わせた方は覚えておられますよね〜、ワタクシの失態を…
(よくぞ映画館から逃げ出さなかったと、自分を褒めてやりたかったよ)^^;
しかし印刷の納期が迫り、否応無く描き始めたは良いけども、具体的に絵にするのがいやぁ〜〜、しんどかった。
だってね!完結編のパンフレットに、このシーンの辛そうな島のアップが載ってるんだけど、
それも見ていたくなかったもんだから、第三艦橋の美馬さんちに「いらんからもらってちょ」と、送りつけちゃったくらいだからね!!
今でこそ、2199なんか始まってさ、チャラチャラしたアイツが苦悩の表情で叫んでたりするけどね……
本来島ってヤツは、秘めた情熱を燃やす男なんですよ…
まあ、このシーンの本編の理不尽さについての検証は、我がサイトのココで嫌って言うほどやってますからね、
もういい加減諦めろって話なんですけどね。
絵についてちょっとだけ描きますと……
島の表情、にもちろん一番苦労しました。
負傷してますから「痛い」んです。
でも、古代の要求に応えて「ヤマトを動かしている」「これは自分にしか出来ない」「他の誰にも任せたくない」という自負が、
彼を持ちこたえさせている。
それを、口角をほんの少しだけ上げることで表現してます…
笑っているようにも見えるでしょ、島。
この、口角のラインのちょっとした強弱で、ただの苦渋なのか、苦渋の中に微笑みがあるのか、表現が分かれちゃう。
もちろん、何回も描き直しましたよ…(><。
完結編の島は(散々検証した通り、単にシナリオによって殺されただけだと分かってはいても…)、
古代を支え、艦を導いて、…そして満足して逝ったと、信じたかったから。
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