御題06. 流れ込む感情 (綾乃様バージョン)



そうして俺の中に残ったのは、その残像であるーー。
残像だけ、だった。





確かなものには、カタチがない。
真実にも、実像はなかった。
時折俺は、思い返すのだ。
あの、めくるめくような時間(とき)は、何だったのだろうか、と。



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ハイ、言わずと知れた「ヤマト2」名シーンですね〜。

綾乃さん的には「感情が」「流れ込む」としたら、テレサのコレ、しかなかろう!という
発想だったようですが、 …その通り……
っていうか、素直にそーでしょう(笑)航海班(この班分け、つーのもビミョーですが)として正しいです。

ここからお話全体が読めます→



さて、絵的にどうなのか、という絵描きとしての感想をつらつら述べますとですね…(^^;) 
実は、このシーン自体については(こと「航海班的絵描き」にとってはw)
もう、ヤマトつったらココ!島とテレサ、つったらココ!っていうほど、
こういうショットの絵を描いてるんですよね、過去に既にね。
(例えばコレ→
 コレなんかもう何年も前に描いてるモノだったりw)

だから、ことさらに「何を強調してこのシーンを描くか」ってのを考えました。

結果として、綾乃さんの文章が「島の独白」であるのに対して「絵のメインはテレサ」という、
そーゆー構図に落ち着いた(笑)。
さらに、ERIにしては珍しいのが、
この二人がお互いにそっぽを向いている、という事実。
これはねえ、貴重なんですよ。自分だったらやらないからね、島とテレサが向かい合ってない
なんてね(おい)w。

実はERI自身はこういう繊細な、なんてゆんですかね…心の機微?を表現するのがとても苦手。
例えばいわゆる「逢いたいのに逢えない」「欲しいのに欲しいと言えない」というもどかしさとかね…
日本人的侘び寂びが無いってゆーかね(苦笑)。
だから、二次で、テレサが好きでしょーがないのに「好き」って態度が素直に取れない島、って言う
捕らえようによっては美味しい(笑)シチュの創作を見ると
「だああああ!!素直にケダモノにならんかい!!」って叫びたくなってしまう(爆)。

ま、それはさておき。

記憶によれば、この絵の島が全身像なのにはひとつ、理由があったりしました。
御題14.の「誰にも言えない」で、77さんバージョンの方に古代くんの全身像が出てくるんですね。
それに対抗して島の全身を入れた、っていうコトだったんです(^^;)
ただ、御題本を持ってらっしゃる方はご存じでしょうが、77さんの14.の古代くん絵に対して
この絵の島は非常に小さい(ちっさいスペースでの発注だったんだもんw)。
なので、こうしてwebで大きくして見て頂けるのは、良かったのかな〜と思ったりします(^^)へへへ。



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